学びを止めるな!

閃きを求め情報収集す金が欲しけりゃ歩み止めるな

蠍座を赤く輝かせるのは誰かの幸せを願う心

お正月の趣がそうさせたのか、少し古い本を読んでみようという心持ちになったので数冊“ダウンロード”しました。何冊か読んでお気に入りをひとつ引用させていただきます。
「ネタバレ」ありという言葉は使いたくないのですが規則正しく、書いときます。
ネタバレ注意!!!

“ああ、わたしはいままでいくつのものの命をとったかわからない、そしてその私がこんどいたちにとられようとしたときはあんなに一生けん命にげた。それでもとうとうこんなになってしまった。ああなんにもあてにならない。どうしてわたしはわたしのからだをだまっていたちに呉れてやらなかったろう。そしたらいたちも一日生きのびたろうに。どうか神さま。私の心をごらん下さい。こんなにむなしく命をすてずどうかこの次にはまことのみんなの幸のために私のからだをおつかい下さい。”

抜粋: 銀河鉄道の夜 宮沢賢治 https://itunes.apple.com/jp/book/%E9%8A%80%E6%B2%B3%E9%89%84%E9%81%93%E3%81%AE%E5%A4%9C/id566312203?mt=11

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私見ですので悪しからず

幸いというのは何かを奪いながら何かを犠牲にする事。
安寧な毎日というのがあるのなら、それは知らず知らずのうちに奪い、奪われているのかもしれないと感じた。
上述の引用はあるサソリのセリフです。
イタチに追われ逃げまどい、突然目の前に現れた井戸に落ちた時のセリフです。
幸いな人は安寧な毎日をお過ごしでしょう。強奪してるのにお気づきになられないかもしれません。そして鉄壁の守りで1点も与えてくれないでしょう。

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無失点記録更新してませんか?
井戸に落ちますよ。
這い上がるのは、なかなか難しいみたいです。
私も小さいながら今のところ幸いですし、安寧な毎日を過ごしてます。
奪い奪われるのではなく、与え与えられるヒトになって、井戸への落下を回避します。

ちなみに最後はカムパネルラ
(主人公ジョバンニを小バカにしない友人。
ジョバンニの「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」という問いに「僕、わからない。」と答える。)
が友人を助ける為に川に飛び込み行方が分からなくなるのですが、蠍座が赤く輝いてるのを見てジョバンニはカムパネルラの死を確信します。

詳しくは宮沢賢治銀河鉄道の夜」を。